介護と介助の違いとは?その定義は意外と簡単?

03.302016

この記事は4分で読めます

介護と介助ってどう違うの?違い、教えます!

 

2015年の日本の高齢化率は26%。すでに4人に一人が65歳以上です。

そんな超高齢化社会でお年寄りのお世話をどうするかは大きな問題です。

 

 

お年寄りだけでなく、障がいを持った方へのお世話も必要です。

街を歩けば、福祉施設の車がたくさん走っています。車いすで出かけている人も増えて来ています。

 

 

そうした方へのお世話をするときに「介護」と「介助」って言葉が出てきますよね?

この二つの言葉の意味の違い、ご存知でしたか?

  •  「介護」と「介助」の違いってなに?
  •  違いはどこから出てきたの?

今回はこんなお話をしたいと思います。

 

今まさにお年寄りのお世話の真っ最中の方、福祉を勉強されている方もちょっと手を休めてお付き合いください。

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介護と介助の違い

介護は・・高齢の方や障がいを持った方が「自立できるようにという考え方が含まれ」ます。

介助は・・食事、排泄、移動など直接のお世話をすることを指しますが、「自立という考えた方はあまり含まれていません」。

 

 

介護、介助どちらも共通していることは食事、入浴、排泄、移動、着替えなどの直接のお世話をするということを指していることです。

 

まとめてみますと・・・介護も介助も直接のお世話をするという意味は含まれていますが、介護にはもう一歩踏み込んで「相手の人の自立を目指す」という意味があるのです。

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体にふれるだけがお世話?

高齢の方や障がいを持った方の自立を目指すという考え方は、比較的新しい考え方です。1970年以降に広まったと言われています。

大切なことは食事や排泄など直接体にふれるようなお世話だけではないという考え方です。

 

 

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実際の介護現場では「介護」と「介助」という言葉はどう使われているか、みてみましょう。

 

1. 「介助」を使う場面

 

食事介助とは言いますが、食事介護とはあまり言いません。

ご本人が自分でスプーンをもって食べられるように支援することは、摂食トレーニングや作業療法などと言ったりします。

 

同じように入浴介助とは言いますが、入浴介護とはあまり言いません。

食事や入浴でご本人の力を生かしてもらうようにお手伝いすることは「残存機能を生かす」という言い方をします。

 

 

2. 介護を使う場面

 

高齢の方のお世話をする施設を「介護施設」とは言いますが、「介助施設」とは言いません。

施設はただ食事や排泄のお世話だけをするのではない、利用される方の生活全体を考えるのだ・・という姿勢を表しているのです。

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背景には社会の変化が・・

「ご利用者の自立を目指す」という考え方が生まれた1970年代といえば、3世代同居といった戦前からの大家族の暮らしが、核家族を中心とした暮らしに変化していった頃と重なります。

 

核家族を中心とした生活では高齢の方や障がいを持った方を家族だけで面倒みることが難しくなって行ったのです。

 

そんな社会のなかで公的な介護保障を求める声が大きくなっていきます。

家族だけは十分なお世話が難しくなった以上、家族だけで抱えるのではなく社会全体の問題として考えていかなければと社会の考えが変化していくのです。

 

一方、医療の世界でも新しい考え方が芽生えて大きな流れとなっていきます。

 

医療では、クオリティ オブ ライフ(生活の質 QOL)の考え方が生まれていました。

 

QOLとは人間らしく、満足して生活しているかという視点のことです。

そこには個人の人権や自由といった考え方まで含む広い考え方なのです。

 

 

このQOLの考え方も大きな影響をもたらしました。

自立を目指して

そんな「ご利用者の自立を支援しよう」という機運の中で生まれた公的な保障制度が「介護保険」です。

平成12年4月から施行されています。

 

 

介護保険制度がその前の制度と違うのは・・

  •  ご利用者がサービスを選択
  •  サービス事業者とご利用者自身が契約を行う
  •  契約に基づいてサービスが提供される

・・・という仕組みです。

 

介護保険が始まる以前はどんな制度だったかというと、措置制度といって市町村がサービスを決定して、ご利用者はその決定に従ってサービスを受けていました。

 

 

介護保険は「自分の生活は自分の意志で決めていく」いうご利用者である高齢の方の自立や自己決定を積極的に促すものです。

 

契約という方法にその考え方が示されています。障がいを持った方たちに対しては介護保険ではなく、障害者総合支援法という法律を元にサービスが提供されています。

 

 

障害者総合支援法では「個人の尊厳」や「社会との共生」などがうたわれています。

介護保険と同じく利用者がサービスを選び、契約し、契約に基づいてサービスが提供されます。

介護保険も障害者総合支援法も「自立を促す」考えが含まれているのです。

 

 

介護と介助は似ている言葉ですがそこに含まれている意味には違いがあるのです。

二つの言葉の違いを明確に示すかのように、現在の福祉サービスは形作られています。

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まとめ

今回のお話をまとめてみます。

 

普段は何気なく耳にしている「介護」と「介助」という言葉、そこには高齢の方や障がいを持つ福祉サービスを必要とする人たちへの思いが込められているのです。

  •  介助は直接的なお世話の場面で主に使い、介護はそこからさらに「ご利用者の自立を促す」という考え方まで含んだ言葉
  •  介護に含まれる「自立」という考え方が生まれたのは1970年代
  •  介護保険法、障害者総合支援法のどちらも契約制度など、ご利用者の自立を促すという視点が含まれている

人は生きていれば必ず高齢となり、何かの支援が必要となります。

また、今はなにも生活に支障がなくとも、この先障がいを持った人にならないとは言い切れません。

決して人ごとではなくて、いつ自分の身に起こってもおかしくはないのです。

 

 

介護ということに込められた「自立」という言葉は、そんなどんな状態であっても自分らしく生きて行きたいという思いの現れかもしれませんね。

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